おるか書房日報

Road to 本屋さん

軌道修正

絵に描いたような三日坊主でこんなに放置してしまった。恥ずかしいが弊人生においてはよくあることです。

しかしブログを放っている間に開業計画はいくぶん煮詰まってきており、いろいろ書き留めておきたいことなどもあるので、恥ずかしいけど仕切り直すことにしました。

運用は以前よりゆるくして、でもちょっとした思いつきや覚えておきたいことなど書けたらいいかなと思っています。三日坊主のプロすぎてこれもフラグみたいな気がしてきたけど。

そういうわけで日報です。

 

 

・おるか書房開業計画進捗

最速で来春起業を夢見ている。予算的な問題もあり、EC・移動販売(店舗の軒先を借りたり、イベント出店したり)をイメージ。

とりあえず数日前に某小規模取次のサイトから問い合わせメールを送信。ただまだテストケースという扱いらしく、どうなるかはわからないので、まあ気長に待ってみます。

 

 

・本を読まねばならない

前項に書いた問い合わせメールを書くにあたり、「開業希望の方は熱意をお聞かせください」的な項目があり、これまでにも何度も感じていたことを改めて考えている、すなわち、「私のような中途半端な者が本屋を目指していいのだろうか?」ということである。

 

子どもの頃は確かにめちゃくちゃ本好きだった。小学校高学年の頃は一日に三回くらい図書室に行っていた気がする(朝返して借り、休み時間に読み切って返して借り、放課後に読み切って返して借りる)

大きくなるにつれ、マンガ、アニメ、アイドル、バンド等に夢中になりはじめ、インプット内容が大きく偏りだした。就職するとさらに、仕事にかまけて読まなくなった。

ついでにたぶん二十歳前後からはメンタルヘルス面が思わしくなかったせいか、初めて触れる本や映画等に億劫さを感じることが多くなってしまった。

 

その一方でとにかく本屋が好きなのは間違いないと思える。隙あらば本屋に行きたい。今の職場はショッピングモール内に店舗をかまえており、上の階には書店が入っているので、欲しいものがあってもなくても立ち寄りたくなる。

小説もいいけど、科学系・人文系の本やエッセイ等を眺めるのが特に好き。大きい書店は認知心理学とか量子力学とかの棚があって最高。好きすぎて車で片道45分交通費なしでバイトしてた。

こうした書店の唯一にして最大の欠点は「私の住む市内には存在しない」ことであり、これこそが地元で開業したいと思う理由である。

 

前述したように自分も「興味ないわけじゃないけどしんどくて読めない」ことがあり、「そんなの本好きじゃない」「本好きなら○○くらい読んでないと」などという言説は徒に間口を狭めるようでいただけない。

だとしても、少なくとも単なる本屋好きではなくプロの「本屋」になる以上は、買いに来る人に対して「これ面白いよ」とか「これはいいものだよ」とか「こういうの読んでほしいよ」とか、なんらかのメッセージを発することができなくてはならないと思う。

「人より本好きである」「人より多く読んでいる」必要はないけど、本屋としての自分の姿勢を確立できる程度には読んどかなきゃな、と思っている。

 

なので今日は本を読んでいました。

『イヌはなぜ愛してくれるのか―「最良の友」の科学』クライブ・ウィン(訳・梅田智世)

https://www.hayakawa-online.co.jp/smartphone/detail.html?id=000000015276

まだ読み終わらないけど、すごくおもしろい。

「イヌ、めちゃくちゃ笑ってるように見えることがあるけど、人間の都合のいい思い込みではないだろうか……?」みたいな疑問をどんどん追究していく。著者や共同研究者たちが犬好きだらけで、犬好きとしての情緒的な感覚と、科学的な考え方のあいだで揺れる(けれども次第にそのふたつの立場が不思議に接近していく)さまがおもしろい。

 

 

明日からまた連勤だけど、少しずつ読み進めようと思います。筋トレ。